今回は昼間の暇つぶし歴史スポットのご紹介。
暇つぶしスポットと書くと語弊が生じそうだが今回ご紹介するのは日本で数少ない零戦の実機が見られ、当時西日本最大であった太刀洗飛行場の歴史とそこで起こった目を背けたくなるような歴史を学ぶことができる貴重な資料館である。
ここに行ったきっかけは今回中洲で2泊した後、久留米に行く道中に歴史スポットがないかググりまくっていたところ筑前町立太刀洗平和記念館がヒット。
昨年の終わりには長崎原爆資料館にも訪れていたこともあり太平洋戦争における歴史の断片を知るにはもってこいの資料館であった為、JRから途中で甘木線という1両編成の味があるローカル線に乗り継いで行ってみた。
アクセス
今回利用した経路でしか行き方は解説できないが博多からJR鹿児島本線に乗り久留米の手前の基山駅で甘木鉄道に乗り換え20分ぐらい。(ちなみに基山駅は甘木鉄道の起点駅でもある)
太刀洗平和記念館のある太刀洗駅で降りたら駅前すぐの場所に平和記念館がある。
駅からほとんど歩かないので車がなくともアクセスは容易だ。


甘木線の乗り方
ルールは後ろ乗りで前降り。
進行方向に対して後ろから乗ったらまずは整理券を取ろう。
基山駅から太刀洗駅まで2021年3月時点では350円。後払いなので小銭がなかったら車両前後に設置されている機械で両替も可能。
車両のイメージ的には長崎の路面電車、東京のさくらトラムの幅がデカくなったような感じだ。多分ICカード関係は使えないと思う。




そして民家の間や畑の間をすり抜け揺られること20分。
目的の太刀洗駅に到着し駅を背にまっすぐ1分ほど歩くと建物がある。
ちなみに近くにラーメン屋さんと中華料理屋さんもあるので到着後のご飯も可能。


参考までに駅前のラーメン屋の情報はこちら。
建物の中に入って入館料を払いコインロッカーにスーツケースを預けた後、ガイドさんから一通りこの施設がどういったものなのかの説明を受け見学開始。
残念ながら零戦の実機以外は撮影不可だったので写真は撮れなかったが太刀洗飛行場はライト兄弟が1903年に飛行機を発明してからしばらくして日本の技術がそれに追いつき飛行機を実用化する過程で非常に貢献した飛行場であったようだ。
その後、航空業界の発展により民間機の拠点にもなり戦時中に於いてはパイロットの養成地としても活用され神風特攻隊などの中継地、もしくは直接出陣の拠点でもあったようだ。
また軍事的な重要拠点であった為、米軍から空爆目標にもなってしまいその当時の状況を説明した展示がされている。
時代が時代とはいえ無差別な攻撃が如何に倫理に反するかが良くわかる展示になっているので行く価値のある施設。
所要時間は一つ一つ詳しく見ても1時間30分から2時間もあれば満足できると思う。
また戦争系に良くあるグロすぎる展示もほとんどなく2階には子供にも分かりやすい16分のシアター形式の教材も常時流れている為、年代を問わず訪れやすい場所だ。
今まで色々なこの手の記念館、博物館には行ったがコンパクトな割りに良くまとまっていると感じた次第である。
なお展示されている零戦に関しては南方タロア島から奇跡的に引き揚げてここに寄贈されたようだ。




零戦の実機を見れるのは日本に8箇所のみで軍事基地が生活基盤になっていた土地に住んでいた方々からの視点が伝わる施設なので旅行の際、車がないと不便ではあるものの行けない場所ではないので是非オススメする。
おしまい。
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