バンコク行きが決まり、真っ黒いやることリストが出来上がり、免罪符としてスネークファーム(の隣の赤十字)で予防接種を受けようと決めた。その背景にはこの2020年夏と冬にまだ行ったことのない地域に旅行に行ってみよう計画が頭にあったからである。以前からタイでの予防接種は日本で受ける場合の半額程度で受けられる話は聞いていたので、いずれアンチ凶悪病原体の注射を日本で受けるのであれば、今回の旅行で済ませておいて、ここでのコストダウンの差額で今回のLCCの飛行機代ぐらいはペイできるであろうとの算段だ。


準備
何を接種するか
今後行こうと思っている地域が中東、中南米、アフリカの周遊(もちろんヨーロッパでFKKも行くよ)なのでありとあらゆるワクチンを打てるだけ打て!見たいな感じである。しかしながら今回のバンコク滞在は4日間のみ。狂犬病など間隔をあけて複数回打たなくてはいけないワクチンも結構あり、それらは今回の構想から外し一発で済む種類のものに絞った。
以下。
黄熱病:yellow fever
- 地域:アフリカ・南米
- 致死率:20%〜50%
日本脳炎:Japanese Encephalitis
- 地域:アジア全域
- 致死率:20〜40%
腸チフス:thyphoid fever
- 地域:日本以外のアジア、アフリカ、南米
- 致死率:1%
4種混合ワクチン(Tdap-polio)、4種の内訳
1.ポリオ:polio
- 地域:アフリカ1部、アフガニスタン、シリアなど
- 致死率:15%〜30%
2.破傷風:tetanus
- 地域:全世界
- 致死率:30%
3.ジフテリア:diphtheria
- 地域:日本以外のアジア、アフリカ、南米
- 致死率:5〜10%
4.百日咳:pertussis
- 地域:全世界
- 致死率:そんなにない
1日上限4shot打てるそうなので上記の内容であれば1日で全て済む。なのでXはこの4つのワクチンの英語名と、行く地域の国、エリアの英語名を用意して旅行最終日の朝、パスポートを携帯して病院に向かった。
※実際に病院に行ってみた感じ、タイ語、英語ができなくとも受付から接種までなんとでもなると感じたが、最低限、VACCINE(ワクチン)という単語は覚えるか、メモってから行こう。診察の手順も困ったふりをしていればその辺の優しいおばさんが助けてくれる。
実際のコスト、日本比較(2020年1月現在)
日本での接種コスト比較対象に使ったのは新宿区にある国立国際医療センターのトラベルクリニックのものである。Xの居住地から一番近いトラベルクリニックだったのでこの施設と比較したが、探せばもっと安いところはあるはずだ。随時値段は変わると思うので、下のリンクからPDFにアクセスして最新情報をゲット。
結果


横に引かれている赤線は診察料で50Bである。ワクチン注射代金は左写真の2から下に引っ張っている矢印以下である。 日本での接種した場合の費用と比較すると下記のような結果であった。
※1バーツ4円換算
黄熱病
- バンコク:1200B(4800円)
- 日本:17930円
日本脳炎
- バンコク:460B(1840円)
- 日本:6000円
腸チフス
- バンコク:550B(2200円)
- 日本:6500円
4種混合ワクチン(ポリオ・破傷風・ジフテリア・百日咳)
- バンコク:700B(2800円)
- 日本:10000円
診察代は無視して合計コストを日本円で比較すると
バンコク合計:11640円
日本合計:40430円
差額:28790円
今回LCCのチケットが28000円だったので飛行機代はここでペイできた。実際は1バーツ3.8円が実勢なのと、診察代は日本のほうが高いはずなのでもっと得している状況である。
受付から接種までの流れ
まずはこの建物を探そう。自力で見つからず言語も堪能でない方ならばで近くを歩いているその辺のおっさんに下の写真を見せてワーワー騒げばなんなとかなる。


他の方のブログを見ながら今回は行ったのだが、スクンビットからバイタクで行って複数ある敷地の入り口(接種できる病院が広大な敷地に複数あるビルの内の一つとは知らなかった)の遠い方の門に到着した。ここだ!とバイタクに言われて降ろされたが他の人のブログには全く載っていない、見たことない景色だったため、歩いて探すと時間かかりそうだしバイタクのおっさんに50Bやるから一緒に探してくれとお願いしてなんとかたどり着いた。


ここまで来れたらもう接種できたのと同じだ。まず建物に入る。


今回の目的である海外旅行用の予防接種であれば
初めて来た人はキューカードを取って申し込み(登録)用紙と、海外旅行予防接種の人はフォーム3、4に記入して1番の部屋に出してね、ということである。ちなみに1番の部屋にも用紙はあるのでここが混んでたりしたら1番の部屋に入って書こう。


どんなフォームかというと



それぞれ左からペイシェントインフォメーション(名前など日本で初めての病院に行った時に書くのと似たようなやつ)今まで受けたことのある予防接種の種類、どこの国に行くのか、など適当に記入しよう。グーグル先生と相談しても質問の意味が分からなかったら「?」マークつけて提出しても問題ない。(実証済み)グーグル先生に聞いたとしても分からないものは分からない。そして受付にパスポートと先ほど取ったキューカードと一緒に出して登録の料金20バーツを支払い名前を呼ばれるのを待つ。
名前を呼ばれたら諸々の書類と20バーツの領収証、診察券が発行されるので診察券は次回使うために後生大事に持っておこう。


もらった書類を全部持って隣の部屋へ。
血圧計測、熱の有無を確認され問題なければ4番の部屋へ行って、と言われるので部屋を出て正面の4番ルームへ。4番のドアを開けるとすぐに下の右の写真のようにデスクがあるので書類を渡す。


書類を渡したら診察室の前の椅子に座ってひたすら待とう。


Xの場合は書類提出時に座って待ってろ、としか言われず、次に何をするのかわかっていなかった為、若干不安だったが隣に座ったタイ人のおばさんが次はあんただよ、と教えてくれたので問題なく受診できた。不安な人は坂本九の上を向いて歩こう等、アジア有名ソングを鼻歌レベルの小声かつ日本語で歌っていれば外国人だということが周りにも分かり、誰かが助けてくれるはずだ。
診察室に入ると旅行でどこへ行くのか、どのくらい行くのか、何のワクチン打つのかなど具体的な診察となる。
Xの場合は予定される旅行の時期、地域を伝えた上で、このページの上の方に記載した何のワクチンを接種したいかを英語でメモっておいたのでそれを見せながらこれを打ちたいと伝えバンコク滞在時間がないこと(この日は滞在最終日)、1回で済む注射を可能な限りたくさん打ちたいことを伝えた。するとまた違う日に日本で狂犬病、A型肝炎は受けた方がいいとアドバイスをしてくれた。
何を接種するかが決まったらお次はワクチン購入である。建物入り口付近にある5番窓口に行き、上の写真の紙を提出すると薬をくれる。下の写真に書いてある通りATMもあるので現金が心もとない人はキャッシングして凌ごう。(ここの支払いはキャッシュオンリーである)


きっちり料金を払うとワクチンをもらえるので先ほどの4番の部屋へ舞い戻り、入ってすぐのデスクにいる人へワクチンを渡して椅子に座って待ってよう。


しばらくすると名前を呼ばれるのでそうしたら上の写真の緑か黄色の看板の部屋に入り注射開始!両肩に2本ずつ、合計4本ぶち込まれるがこれがなかなか痛い。日本での注射は痛いとそんなに思ったことはないが1週間ぐらい痛みが少し残った。


で注射が終わり待っていると名前呼ばれるのでパスポート、接種証明書などをもらってすべて完了!右の写真で黒く塗りつぶしているところは内容を確認し、サインを書き込む欄がある。ちゃんと4発分の注射名の記入がされているかその場で確認しよう。
その後15分ぐらいはアレルギー反応などがあるとヤバいので座って待たなくてはいけないようだがXはまあ大丈夫だろうと病院を後にしたのであった。
注意点としては
- 最低限の情報(打ちたいワクチンの名前、旅行予定の国)は英語で紙に書いて持っていくこと
- 二日酔いで行かないこと
- お金を忘れないこと
- パスポートを忘れないこと
- 土曜日は12時まで
- 敷地が広大な故、このブログの掲載写真のスクショを持っていくと迷子になった時、その辺のおっさんに写真を見せれば助けてくれる
Xは土曜日の10時ぐらいに行ったが結構混んでいた。11時を過ぎると暇になってくるのでそのくらいの時間に行ったほうが待ち時間は少なくて済むかもしれない。
おしまい。
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